2015.04.06更新

『低アルカリ高還元剤の薬剤』sherry 原宿美容室 中間隆宏

原宿 美容室 sherry アッシュカラー

今回は、低ダメージでかけるパーマ、縮毛矯正の薬剤について簡単に説明します。

パーマ剤と縮毛矯正剤は、主成分的は、

1、還元剤
2、アルカリ剤
3、PH

この3つを知っておく必要があります。

1と2の濃度によって、薬剤の強弱が決まり

3のPHは、2のアルカリの種類、量によって決まる数値なので、ここではおいておきます。


多くのメーカーさんで作られる、

ほとんどの薬剤は、

図の赤い丸部分で囲んだ範囲にあります。


強い薬剤(ハード)は、アルカリ濃度も高く、還元剤濃度も高いです。

弱い薬剤(ソフト)は、アルカリ濃度も低く、還元剤濃度も低いです。


よく、『傷んでいるので弱めのお薬でかけていきます』というのは、

この低アルカリ低還元剤の薬剤です。

 

カラーの繰り返しなどで傷みでいる状態の方や、

元々、細い、柔らかい髪質の方はアルカリに弱いです。

そういった髪質には、高いアルカリは必要ないです。

必要ないというより、塗布したらすぐにオーバータイムがきて流さないといけなくなります。


しかし、

傷んでるけどクセが強い方や、
アルカリに弱い髪質の方は、

アルカリは低くしてほしいけど、
還元剤濃度は高いままの薬剤が望ましいです。


一般に取り扱っている赤い斜線部分の薬剤だと対処が難しいので、

アルカリが0(ゼロ)なのに、
還元剤濃度が最大濃度入っている、

上図の青い斜線部分で囲われている部分の特殊な薬剤を使うことで対処できます。


またこの薬剤を混合するだけでも、低アルカリ高還元剤の薬剤になり、


アルカリによる、軟化オーバーがなく、じっくり還元がすすみ、

縮毛矯正の場合は低ダメージしっかりクセが伸び、

パーマの場合は低ダメージでしっかりかかります。


低ダメージにする為、
還元剤の種類、施術行程など、

要素はまだありますが、

1剤に関してはこの考えが基本部分です。


つづく☆

中間隆宏

投稿者: 中間隆宏 sherry

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